山陰経済ウィークリー2月11日号掲載!「人手不足に悩む調理現場」

2020.02.18Category:メディア掲載

シイタケ煮物やサバみそ煮など400種類
「調理済み食材」の納入
介護事業所向けを推進

 福祉サービスを提供する有限会社齋藤アルケン工業(浜田市下府町、齋藤憲嗣社長)が、介護事業所向けの調理済み食材納入に力を入れている。慢性的な人手不足に悩む介護現場では、調理の手間を省くことで少ない職員での対応や、調理経験が乏しい職員でも食事の準備が可能なことから、引き合いが強くなっている。

人手不足に悩む現場
少人数対応が可能に

 調理済み食材は、モルツウェル株式会社(松江市黒田町)が製造。同社の管理栄養士が監修したシイタケの煮物、サバのみそ煮など400種類がある。齋藤アルケン工業は個人向け宅配サービスのほか、3年ほど前から介護施設向けの事業に力を入れ始め、島根、広島県内にある10施設に納入。2年後には20施設を目指す。
 調理済み食材の大きな特徴は作業の簡素化。真空パックから出して皿に盛りつけた後、タイマー付きの「リヒートウォーマーキャビネット」と呼ばれる再加熱器で温めるだけで提供できる。朝、昼、夕の3食を提供する施設であれば、利用者が食事中に、手が空いた職員が盛り付けし、再加熱器に入れておけば、次の食事の準備が大半終わることとなる。
 勝利済み食材は1人3食分の仕入れ価格が720円程度で、これまでの食材調達と比べて割高になり、大型タイプで約300万円する再加熱器を用意する必要がある。しかし、3人で行っていた調理作業を1人に減らすことが可能になり、簡素化により光熱費も3割削減できるといい、長期的な経費削減効果をPRしていく。齋藤社長は「昨年から問い合わせが増えてきた。調理現場の人手不足や調理業務の外部委託費の高騰に悩む介護施設は多い。長期的なメリットを説明し、納入先を増やしたい」と話した。

山陰経済ウィークリー 2020年2月11日号抜粋